うつ病って、
本当に偏見が多く、理解をしてもらうのが大変な病気だなと、
今日いろいろ考えてて思いました。
人それぞれ症状も違うし、
「うつ病」と診断された経緯も違います。
他の精神疾患に関しても同じです。
今日は私の経験した話を綴ろうと思います。
私が以前働いていた会社で、
確実に心療内科に行くべきだった同僚がいました。
今だからこそ分かる話。
当時、私も彼も営業職でした。
「眠れない」
「背中が痛い」
「体重がかなり減った」
毎晩お酒を飲んで無理矢理寝ていたそうです。
帰りの電車の方面が一緒だったので、
よく話してくれたんですけど。
「本当に大丈夫ですか?」
「寝具とか大事ですよ」
私は全く気の利いたことが言えませんでした。
その彼は、ある日から突然、
無断欠勤を数日しました。
連絡がついて出勤した、その日の午後から、
休養のため、しばらく休むと。
しかし結局、その日以来、
彼が職場に戻ってくることはありませんでした。
「こうやってまた辞めちゃうんだよね~」
「あー、人が減って仕事が増える」
「結局、会社が嫌になったんだろ」
「あいつならやってくれると思ってたのに」
そう口にする上司たちを見て、
「本当にそうなのか?」
と心の中で思っていました。
今の私なら、「それは違う」と
はっきり言います。
辞めた彼に対して、前々から何かしらアプローチもしていたと思います。
何が原因で彼がそうなってしまったのかは、分かりません。
しかし、日頃からSOSを帰りの電車で発信していた彼に対して、
気付いていたのにも関わらず何もできなかったことが、
今となっては申し訳ない気持ちで一杯なんです。
だから「知らない」ことほど
無念なことはないと痛切に思います。
それは病気に限らず、何事でもそうです。
「無知」はこの世で一番恐ろしいものの中の一つだと思います。
しかし人間は学ばないと、
「知っている」人には、なれないので。
せめてまわりに対して、「気付く人」になりたいです。
ひとつでも多くの後悔を減らしたい。
人は誰でも苦しい道はあえて選びません。
しかし、
多くの痛みと苦難を乗り越えてきた人ほど、
内側からあふれ出す優しさは隠せません。
「自分がやられたんだから、
下の人間にも同じ目見せてやる」
とかいう人も残念ながら世の中にはいるんですけどね。
人の心を思いやって互いに生きられる社会になってほしいなあ。
日々、コメントをくださる方々、
ありがとうございます。
今日は、顔も知らない私に、
ブログを読んだ感想を、遠方からわざわざご連絡して下さった方がいて、とても嬉しかったです。
SNSの皆様にも日々支えられ、感謝しています。
こんな私ですが、今後もどうそよろしくお願い致します^^