■鄭明析総裁は服役を終えて出所していた
■起訴内容 ⇒ 性的暴行
■性的暴行の罪は事実か?
・「精液なし」
・「処女膜に異常なし」
・「性的暴行を受けた形跡なし」
■性的暴行訴えた女性「虚偽の訴訟を提起した」と告白
■「嫌疑なし」だが懲役10年
■なぜ有罪判決がくだされたのか?
・「証拠があるかないかが問題ではない。被告人が異端の指導者であり、女性は要求に逆らいづらかったのではないかということだ」
・「一般のサラリーマンであれば無罪だが」
「冤罪」という言葉をご存知でしょうか?
冤罪 とは
罪がないのに罰せられること。無実の罪。ぬれぎぬ。
出典:Weblio辞書
日本で代表的な冤罪事件は、免田事件や袴田事件、飯塚事件等がありますね。
「冤罪でした」と言ってすぐ簡単に終わればまだいいのかもしれません。
しかしたいていの場合、何十年も世の中から「犯罪者」として扱われ、普通の生活など到底送ることなどできず、ようやく疑いが晴れたと思う頃には人生の大半が過ぎ去っています。
長年負ってきた心身の傷はお金で癒されることは決してなく、誰が何を差し出したとしてもその人の人生の責任を負うことはできないでしょう。
死後になって「冤罪」確定ならば言うまでもありません。
「冤罪」の事件は決して起きてはならないことです。
前置きが長くなりましたが、今回はこの「冤罪」と「キリスト教福音宣教会の鄭明析総裁」について私が知る限りのことを詳しく綴っていけたらと思います。
※本記事は「摂理(宗教)の真実」及び秋本彩乃氏による著書「命の道を行く 鄭明析牧師が歩んだ道」をもとに、鄭明析総裁の裁判に関する動向を短く構成したものです。
詳しく知りたい方は直接サイトにご訪問頂くか、秋本氏著書を手に取ってご覧ください。→摂理(宗教)の真実
▶鄭明析総裁の服役について
10年間の服役期間
キリスト教福音宣教会(通称:摂理)の総裁である鄭明析(チョン・ミョンソク)牧師は過去、複数の女性に性的暴行を加えたとして懲役10年の判決を受け、服役していました。
現在は出所(2018年2月)され、故郷の月明洞で生活をしています。
本国である韓国はもちろんのこと、日本でもテレビやインターネット、週刊誌でも、多くの報道が1999年から起こり始め、何年もの間、非常に過激かつスキャンダラスな内容が世間を騒がせました。
▶「性的暴行」を訴えられた背景
1999年からまん延した否定的イメージ
キリスト教福音宣教会及び鄭明析総裁に対して否定的なイメージがまん延し始めたのは1999年からでした。
この頃から総裁を相手取って様々な民事・刑事告訴を提出する者が出始めました。
本来、宣教会では全く伝えられていない内容が教えられていると証言したり、総裁は海外で女性に囲まれて生活している等、スキャンダラスな内容ばかりが収拾がつかないほど世論を支配し、噂が一人歩きしました。
告訴人男性「20億ウォン払うなら訴訟取り下げる」
鄭明析総裁を告訴していた男性は、「もし鄭明析牧師が20億ウォン支払うなら、喜んで訴訟を取り下げる」と総裁に対してお金を要求したことも多くありました。
到底女性を尊重しているとは思えず、自分の利益を優先する要求であり、普通だとは思えませんね。
被害者は女性ですが告訴人が男性ということにも疑問が残ります。
総裁は事実でないことを認める必要も、お金も支払う必要もないので拒否をしていましたが、どんどん訴訟は継続していきました。
「性的暴行」の罪で裁判が始まる
最終的に、上記でお金を要求してきた男性が告訴人となり、元会員だった複数の女性が総裁より「性的暴行を受けた」と訴えのもと、取り調べや裁判が始まることになりました。
その公判が始まったのは2008年3月、場所はソウル中央地方裁判所です。
▶起訴内容は事実か?
鄭氏弁護人による証言
「精液なし」
「処女膜に損傷なし」
「性的暴行を受けた形跡なし」
性的暴行を訴えた女性が医療機関で検査を行なった結果出された診断です。
加えて以下に鄭明析総裁側による反論の内容をいくつか記述します。
■女性は「処女膜に小さな傷がある」とも診断は受けたが、「自転車に乗っていてもつく程度の傷」と担当の医師は陳述。
■また女性は「暴行を受けた当時、歩けないほどの傷を負っていた」とも話しているが、総裁の弁護人曰く暴行を受けた当日とされる日に監視カメラに残っていた映像には、笑顔で普通に歩いている女性の姿が残っていたとのこと。
■鄭明析総裁は裁判が始まるよりも先の2007年5月、中国に滞在していた際に「性的被害を受けた」という訴えのもと中国で約10か月に及ぶ取り調べを受けており、結局「嫌疑なし」の結論で総裁は韓国に送還されている。犯罪事実がない何よりの証拠。
性的暴行訴えた女性「虚偽の訴訟を提起しました」
さらに、性的暴行を受けたと訴える中の一人の女性は、母親と共に裁判所に訪れこう供述しています。
「実は、私は性的暴行を受けていません。私と一緒に告訴したもう一人の女性も、強姦や何らの性的被害も受けていません。私たちはある男性告発者の指示を受けて、虚偽の訴訟を提起し、今までずっと偽証してきました。」
結果、告訴を取り下げもしています。
こういった起訴内容に対する数々の反論に対し、検察側は最後まで犯罪の動かぬ証拠を提出することができませんでした。
くだされた判決は?
「嫌疑なし」にも関わらず、鄭明析総裁にくだされた判決はなんと「懲役10年」。
なぜこのようなことが起こってしまったのでしょうか?
▶「嫌疑なし」でなぜ有罪判決がくだされたのか?
鄭明析総裁にくだされた判決は「懲役10年」で耳を疑うものでした。
裁判長の読み上げた判決理由はというと、
■「嫌疑内容に対する物的証拠はない」
■「一方で、被害女性の証言や日本の週刊誌報道には信憑性がある」
■「鄭氏は宗教指導者であり、信者である被害女性に対して優位的な地位にある」
■「証拠があるかないかが問題ではない。被告人が異端の指導者であり、女性は要求に逆らいづらかったのではないかということだ」
■「一般のサラリーマンであれば無罪だが」
このような理由が裁判長の口から述べられたそうです。
証拠よりも総裁の立場に問題があるという理由で有罪にされてしまったということが分かります。
また、裁判官の中にはキリスト教福音宣教会を異端視する伝統的キリスト教派の長老が複数含まれていました。
法よりも、人間の思いでくだされてしまった判決だったとしか言いようがありません。
こうして鄭明析総裁は、過酷な10年の長い獄中生活の道を歩むことになりました。
▶韓国司法官「鄭明析牧師の判決は韓国司法の恥」
判決後のメディアの動向
判決から約3年の2012年。
その後の動向として、この裁判に対して信憑性を疑うメディアが出てくるようになりました。
「証拠採取主義による正当な司法裁判ではない」
「事実と異なる一方的な裁判」
「裁判官の自由心証でくだされた判決」
「被害者を保護するとの名目でしたことが、かえって大勢の被害者(宣教会と会員)を生み出した皮肉な状況」
などの声を各メディアは相次いで発表。
また司法関係者からは、
「法律はすべての事件に適用されるものなのに、本件についてのみ当てはまらない」
「韓国司法の恥だ」
との意見も出されました。
鄭氏の無罪証明する資料が各メディアから出される
結果、裁判について改めて検証した韓国を中心としたメディアによって、次々に鄭明析総裁の無罪を示す資料が出されています。
見にくくて申し訳がありませんが、秋本氏の「命の道を行く」の書籍内容を撮影したものを資料として貼り付けます。
■JMS鄭明析総裁事件 すべて「嫌疑なし」で終結
■JMS騒動を社会問題として取り上げた放送報道に対する裁判所の「和解勧告決定(2005年)」と「損害賠償判決(2010年)」
■鄭明析牧師の十数件の捜査、すべて「嫌疑なし」終結の決定通知書
■マスコミ各社が行なった訂正報道
最後に直接関連はありませんが、「嘘事犯」の韓国と日本の件数比の資料を。
韓国の冤罪の多さが一目で分かる良い資料なので御覧ください。
これらの調査により、鄭明析牧師は完全に「冤罪」の身であったことが分かります。
しかし、それ以降も服役を強いられ、獄中生活は2018年2月まで続いていきます。
▶現在のキリスト教福音宣教会に対する認識
以上「鄭明析牧師事件はすべて犯罪嫌疑なく終了」と一連の報道が世間にはされているはずですが、果たして世間から私たち「キリスト教福音宣教会」はどのような見方をされているでしょうか。
否定的な報道が過激だった1999年頃に比べると、その熱は冷めてきたように見えるかもしれません。
しかし、インターネット上には未だ「性的暴行で服役」「異端宗教」「カルト宗教」の文字が絶えません。
そして、先ほど提示した「嫌疑なし」「訂正報道」の資料が存在しているのにも関わらず、あたかも総裁の「性的暴行」が完全に事実であると堂々と伝える文章があまりにも多いです。
人々の興味関心を集めたスキャンダラスな内容は激しく報道されましたが、それが間違いだったと訂正する報道は本当にごくわずかなものにすぎません。
そして今でも絶えない誤情報・報道によって、キリスト教福音宣教会の御言葉が好きだった会員がショックを受け、宣教会や鄭明析総裁を誤解するケースが非常に多いです。
また別の場合では、信仰を持つことで迫害され、脱会するまでキリスト教の牧師によって監禁をされる人もいます。これこそ犯罪です。
どれも本当に悲しいことです。
▶なぜ私がキリスト教福音宣教会に所属するか?
非常に騒動の多いキリスト教福音宣教ですが、なぜ私がここに9年以上も会員を続けているか、その理由を書いていきます。
私は初めてキリスト教福音宣教会の礼拝に出たのは、ちょうど総裁が獄で服役中の頃でした。
鄭明析総裁に直接会ったことは一度もない中で教会に通い始めました。
キリスト教福音宣教会が世間からネガティブなイメージにさらされていたのは初めから知っていました。
そのような中、今日まで私がここにいる理由は、一番は御言葉が信用できるからです。
そして、ここが変な常識や犯罪がはびこる場所ではないと思うからです。
学生の頃は「ちゃんと授業出て!」「単位落とさないでね!」「就活頑張れ!」「卒業できるよね?」と教会の人はよく心配してくれていたし、「学校に行かずに教会活動に没頭しろ」と強制されたことはありませんでした。
むしろ鄭明析総裁は、よく御言葉の中で「日本の職場は戦場のようなのに、日本の人たちはきちんと会社に通ってえらい」とほめてくださいます。
とはいえ現実的な話、超平信徒の私は、鄭明析総裁の動向をすべて知るすべはありません。
今も昔も、教団を通して流れてきた情報のみで把握しています。
なので「見えないところで悪いことをしているんだよ」「騙されているんだよ」という人の言葉も、私が「そうかもしれない」と思えばそうなってしまいます。
ですが、今までそういう性的暴行や犯罪に加担するような人を教会で見たことがないし、
鄭明析総裁が獄中から送ってくれた限りない御言葉や手紙の多さを見ると、変なことするような人に見えないんですよね。
鄭明析総裁は、獄中生活をしていた頃、外部と連絡を取り合う場合、面会に来る人と話すか、手紙を出すしか手段がなかったそうです。
ですので、私たちは総裁が送ってくれた手紙に書かれた御言葉を聞いて生活をしていたんです。
手紙も直筆です。パソコンもスマホもありません。電話もできません。
その御言葉は、1日も途絶えることはありませんでした。
途絶えるどころか、量が多すぎて消化するのが私は不可能でした。
私たちの霊肉の健康よりも女性との楽しみを考えているような人は、果たしてそんなことを10年間もできるでしょうか?
わずか1.5坪(畳で約3枚分)の独房を、年中山積みの書類で埋め尽くすことができるでしょうか?
普通の人間でも不可能です。
そういった理由で、私は長年の日常の時間を費やしてこの教会に通っています。
しかし万が一、「性的暴行」の報道が事実で、犯罪を隠蔽している教団なんだと分かったら、私はさっさと出ていくことでしょう(・_・;)
▶終わりに
鄭明析総裁の「性的暴行の真偽」について書いてみました。
いかがでしたでしょうか?
長い年月の出来事をこの記事ひとつにまとめることはできませんが、キリスト教福音宣教会には鄭明析総裁に関する数多くのホームページがありますので、より詳しく知りたいという方はぜひ見てみてください。
・医学的見解-チョンミョンソク牧師は性的暴行・性暴力を本当にしたのか?-SANE(性暴力被害者支援看護職)助産師リリー
一人でも多くの人に真実が伝わることを願います。