摂理に来て6年経って初めてチョンミョンソク牧師に会った時のこと

私が初めてチョンミョンソク牧師(以下、先生)に会った日のことを書きます。

初めて直接お会いしたのは、2018年の夏でした。

先生が出所されて約半年経った頃です。

先生が日本の青年部(社会人)たちを、先生の故郷である月明洞(ウォルミョンドン)に招いてくれて、みんなで会いに行きました。

本当に暑い時期でした。

月明洞には何度か行ったことはありましたが、当然そこには先生の姿はなくて、

主人不在の、なんとなくさみしい空間。

しかし、先生が戻ってきて会いに行った時の月明洞は本当ににぎやかで、たくさんの人にあふれていました。

一番最初に目に飛び込んできた先生は、みんなで一緒にバレーボールの試合をしていました。

レフトでアタックをしていましたが、

いや、とにかく楽しそう。

そんなに?ってくらい、すごく笑顔。

ほんとににこにこしてたので、「いつあの笑顔が終わるんだろう」と思わず観察するしかありませんでした。笑

で、笑顔はそう途切れることなく、夜だったのでそのうち自分のおうちに帰っていきました。

なので私たちも帰ろうとしていたのですが、なんと行き違いで帰りのバスがないことが判明。

現地の指導者たちも私たちも、焦ってあたふたしていました。

そのことが先生の耳に届き、「え、バスがないの?」と驚いて、

最後まで心配してくれていた。

やり取りを重ね、

なんとか無事にホテルに帰れた―。

それが先生との最初のエピソードでした。

その日を含めて4日間、先生の顔を直接見ることができたのですが、

とにかく多忙を極めていらっしゃいました。

スポーツもして、いろんな場所に巡回もして、

半年前まで本当に、何年も獄中で、一人で過ごしてきた人なのだろうか?と信じられないほどでした。

私自身がその当時、まだ抗うつ薬の服薬が全く終わらなくて、

1年くらい運動なんてもってのほかなくらい活動できない時期だったんですよね。

1年活動できないくらいでこんなに体が動かなくなるのに、

10年も室内に閉じ込められていた人が、こんなにも動けるのはあり得ない。

「出所して半年経ってるよ」って思う人がいるかもわかりませんが、復帰するためのリハビリって甘くないんですよ。それも70歳を過ぎた人です。

でもそんな常識をもはや浮かばせなくするくらい、先生の活動は圧倒的でした。

2日目の昼間、昼食をとっていた私たちのところに来て、

「日本の青年部、夜に一緒にバレーボールしよう」

そう約束してくださいました。

でもいざ夜になると、歩くことも顔をあげることもままならないほど疲弊した先生が私たちの前に現れました。

プレーは一緒にせず、その場に一緒にいただけにはなりましたが、

「疲れたからやっぱり行きません」ではなく、自分ができる最大限の方法で約束を守ってくれた姿に本当に感謝しました。

ちょうど水曜日だったので、礼拝で御言葉を伝えてくださったり、

みんなを集めて、体の調子が悪い人たちのためにお祈りしてくださったり。

書き出すと本当にキリがないのですが、その小さな体ひとつでたくさんの思い出をプレゼントしてくれました。

私が初めて摂理教会に来た当時は、先生に簡単に会える状況ではなく、

先生が過去に伝えてくださった御言葉や、送られてくる御言葉を聞きながら、

教会生活を送っていました。

時になって実際にお会いしてみて、これまで抱いていた先生へのイメージは何か大きく変わることはなかったのですが、

とにかく先生はひたむきで、一生懸命な人でした。

私の期待を裏切ることは何一つありませんでした。

「もっと〇〇をしてほしかった~」とか、「なんで先生はああなの?」って感じる人も中にはいると聞きます。

でも、先生は人間ですからね。

自分の理想をすべて完璧に満たしてくれる存在ではありません。

というと失礼に聞こえるかもしれませんが、

摂理は、目に見えない神様を中心にした世界で、

先生も一人の人間として、神様を愛している人だということを、今一度認識しなければならないなと思います。

コロナが明けたら、また月明洞に先生に会いに行きたいですね(^^)

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